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英語仕様の読解法(脱返り読み):


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英文読解方法を日本語仕様から英語仕様に


今回は自分がオススメする英文読解法を紹介させて頂きます。

英文読解とは語彙、文法学習で学んだ知識を活用させながら英語の文章を読んで意味を理解していくことです。

ここでは日本の英語教育で教わってきた英訳の仕方から、英語ネイティブスピーカーの訳し方に移管していくための練習方法をご紹介します。


他のページでも書きましたが、日本の英語教育は文法、読解には重点が置かれているため、日本人の方々は基本的に英文読解力は高いといっても間違いではありません・・・。

しかしながら、この日本の教育で習う読解方法には大きな問題があります。

それは英文を日本語の文法順序に置き換えて読んでしまう "帰り読み(返り読み)" という読解方法です。

ここで、日本の教育から教わる読解方法の例を挙げてみます。

例:
Railroad  companies  strongly  request  that  passengers  not  talk  on  cell  phones  while  riding  on  the  train.

このように英文が出てくると日本の教育法では、まず各単語の意味を理解するため、各単語を分けて各々の意味を理解しようとします。

Railroad  companies / strongly / request / that  passengers / not  talk  on / cell  phones / while  riding / on  the  train.

鉄道会社は / 強く / 求めている / 乗客に / 話さない / 携帯電話で / 乗っている間 / 電車に


ここまでは問題ないのですが、
次に日本の文章の文法に合わせるために "これらを並べ替える" という作業を自然と行ってしまうのです。

鉄道会社は / 強く / 求めている / 乗客に / 話さない / 携帯電話で / 乗っている間 / 電車に

"鉄道会社は、乗客に、電車に、乗っている間は、携帯電話で、話さないよう、強く、求めている"


このように英語で話される順番から日本語の順番に直してしまうのがいわゆる"帰り読み(返り読み)"という方法です。

これは、文章を読む場合は通用します (実際に日本の受験英語はこの方法で対応できます)。 なぜなら問題文が記載されているため(再度読むことだできるから)です。


しかし、この方法での問題点はリスニングに対応できないことです。
音で出てくる文章は聞き返すということができません (帰り読めない)。

またTOEICのように多くの文章を短時間で読まないといけないようなテストにはこの帰り読みは効率が悪く、時間が掛かってしまいます。


もしも、受験英語だけの読解法しか必要ないという方には必要の無いことかも知れませんが、実際に英語を聴いたり話したりしたい、将来英語を使って見たいと思っているならば、この帰り読みから、英語の順序で理解するという方法にシフトする練習を是非していただきたいです。



さて、英語の順序で理解することにシフトする練習ですが、
まずは英文法を勉強し、文の構造を理解することは必要です。

そして、英語と日本語の文章の語順等を理解したうえで、帰らない読み方を練習します。


"帰らない読み方"とは、待ち構える読み方のことです。

「誰が〜した、何を、どこで、いつ」のように、
誰がどうした、という大元の情報を先に頭に入れ、
そこから、何(詳細)をした、どこでした、いつした、
のような順序で、各種情報を後から付け足していくような理解の仕方です。


上の例文でも、その単語が出てきた順のままに、

Railroad  companies / strongly / request / that  passengers / not  talk  on / cell  phones / while  riding / on  the  train.

鉄道会社は / 強く / 求めている / 乗客に / 話さない / 携帯電話で / 乗っている間 / 電車に

鉄道会社は強く求めている、
誰に→乗客に、
何を→携帯電話で話さないことを
いつどこで→電車に乗っている間、

といった順序で情報を頭に入れていくことができれば、ネイティブの訳し方にグンと近づけます。


とは言うものの、最初はかなり難しいと感じてしまうかもしれませんが、
この方法を念頭に置き、一文一文、着実に文章を訳していけば、だんだん慣れてくるはずです。


まずは文型の理解と訳し方の例です。

1、S+V
He sleeps.
誰がどうした(彼は寝る)。

2、S+V+C
He looked happy.
誰がどうしたどのように(彼は見えた幸せそうに)。

3、S+V+O
I bought a book.
誰がどうした何を(私は買った本を)

4、S+V+O+O
I gave her a CD.
誰がどうした何に何を(私はあげた彼女にCDを)

5、S+V+O+C
She calls me Taka.
誰がどうしたなにをどう(彼女は呼ぶ私をTakaと)


このように、少し訳し方の順番を変えてみると、日本語順に修正する必要がないので効率的です。

長く関係代名詞などを含んだ難しい文章とも遭遇することはあるかもしれませんが、そんな時もめげずに、この待ち構える読み方を念頭に入れて読んで見てください。

最初は何となく違和感がありますが、慣れてくるととても役に立つ方法です。
是非、待ち構える読み方、に挑戦してみてください。



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※日本語文章は待ち構える読み方で記載されていないため、自分の脳内で修正する練習をしてみてください。

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